わたしはパラレルワーカーで、地域子育て支援拠点の専任職員として子育ての初動に関わりながら、17年目を迎えるベビーマッサージ教室の運営という2つの顔を持ちます。そのほかには、居宅訪問保育(産後ケア・一般保育・送迎・病児)、子育て支援者の相談室 、子育てサロンの経営相談なども行っています。
子育て支援センターで触感遊びを伝えてみる
今日は支援センターのお話です。
子ども達にとって、身近な素材の特性を知ることは、更に遊びを広げるきっかけになります。
集団保育の中では計画しやすいので、保育中に取り入れているよお友達の保育士さんから聞いていますが、支援センターではなかなかハードルが高いものです。というのも、片栗粉ねんど遊びは汚れるからなのです。水溶き片栗粉が顔につき、洋服につき、手にもつきます。
洋服を洗うのも、子どもの顔や手を拭くのも保護者様なので、遊ばせることによりひと手間かかります。
考え方はどろんこ遊びと一緒で、そういう経験をしたい人もいれば、そうではない人もいます。どちらが正解ということもないので、自分が入職してから一度もやったことはありませんでしたが、利用者さんとの関係性も確立した今なら挑戦できるかなと思い、募集をしてみました。
プラスチックの高さの低いお皿とお椀を、一人1つずつ用意し、魔法の粉(片栗粉)を入れ物に入れるところから期待感を膨らませます。
子ども達は何が起きるのか分からず、粉を怖そうに指で慎重に触ります。
その後、お水をたっぷり入れて回り、スプーンで混ぜてみよう!と声をかけるとみんな勢いよくぐるぐると回しはじめ、活動に徐々に慣れて、お皿からお椀に移し替えたり、スプーンや手を使って握り始めたりしていました。
今度はもう一度魔法の粉を足してみようと言いながら、トロトロで扱いやすかった液体が硬くなり、子ども達が戸惑い始めます。ここで、ぎゅっと握ってゆきだるまを作ろう!と提案し、みんなでお団子ゆきだるまをたくさん作りました。
持ち上げたときのグネグネした感触、徐々に固くなる楽しさ、最初は戸惑っていた子ども達も、最後は顔から足の指まで片栗粉まみれになり、保護者様も片栗粉まみれになっていました。
でも、みんな笑ってたな~。
その後、ねんどにはいろいろな種類があることを知ってもらいたかったので、事前に用意しておいた米粉ねんどを出して、みんなでハートの型抜きをしたり、細かくちぎったりなど、自由に創作活動を楽しんでもらいました。
子ども達の創造力や発想力が身についたり、集中力が高くなったり、五感が洗練されたりするような遊びは、進行をする支援員も、同席して参加している保護者様も、支援センターの企画ですので一緒に遊ぶことになるわけですが、これがなんて言いますか、大人も楽しいんです。
2年近く温めていた計画が実施出来て本当によかったです。
「ここでなら汚れても楽しいから、ま、いっか!」
そう思ってくださる保護者の皆様に感謝しています。